ロックレリア 「神戸旧居留地劇場 … 琳派」

桃山時代後期から江戸時代初期にかけて生まれた芸術の「琳派」。「琳」は尾形光琳(おがたこうりん)の名からとられたといわれています。

俵屋宗達(たわらやそうたつ)は桃山時代~江戸時代初期、尾形光琳(おがたこうりん)が江戸時代前期、酒井抱一(さかいほういつ)が江戸時代中期から後期に生きてきました。俵屋宗達(たわらやそうたつ)は国宝「風神雷神図屏風」や尾形光琳の国宝「燕子花(かきつばた)図屏風」といった素晴らしい作品を生み出してきました。

本阿弥光悦(ほんあみこうえつ)が琳派の創始者と言われ、光悦(こうえつ)はすぐれた書家であり、すぐれたプロデューーサーとして、自分の好みで作品を作ってきました。狩野派が武家の好みに応じて作品を作った武家文化であったならば、琳派は町人文化、伝統的な大和絵に平安時代の「伊勢物語」といった文学や日本の四季を華やかな色彩とデザインに溢れた豪華絢爛を装飾絵画様式を作り上げました。

※注…尾形光琳とは江戸中期時代の画家、大和絵を華麗な装飾画にし、光琳模様・光琳蒔絵を生んだ。

※注…かきつばた…多年草「あやめ科あやめ属」。5月~6月に鮮明な紫の花を咲かせます。花言葉は「幸福は必ず来る」004 009